特に妊娠初期に必要とされる葉酸とビタミン剤の併用

葉酸は、妊娠初期の3週間目〜6週間目頃に形成される胎児の脊髄や脳などの中枢神経の土台となる神経管の端部に閉塞障害が引き起こされる神経管閉塞障害の予防効果があるとして、少なくとも受精卵が着床する4週間以上前から妊娠12週目まで、1日あたり480μgの継続摂取が好ましいとされています。
又、胎児の成長を阻害する毒素を排除する為に分泌される女性ホルモンプロゲステロンが脳の嘔吐中枢を刺激する事で引き起こされるつわりも、交感神経と副交感神経のバランスを調整する作用により軽減する効果が期待出来るとして、日本国内では出産まで継続してこの栄養素を補給する女性が増加しています。
この栄養素は、造血ビタミンとも呼ばれている事から新生児に与える母乳の質の劣化や赤血球不足による巨悪芽球性貧血、栄養素吸収不全による抜け毛、オキシトシンの分泌不足による子宮復古の遅延などを抑制する効果があり、授乳期には1日あたり340μg以上の補給が好ましいとされています。
葉酸は、不足する事で母体だけで無く胎児や新生児にも多大な悪影響を及ぼしますが、耐用上限量を超える過剰摂取は発熱や蕁麻疹、吐き気、呼吸障害、栄養素の吸収率低下などの副作用を発症する事があり、この栄養素と共に赤血球の生合成を促進するビタミンB12の欠乏症の発覚を遅らせてしまう弊害もあります。
又、海外では耐用上限量を超えた服用は新生児の小児ぜんそくの発症率を26%高くするとして胎児への影響が問題視されており、特に妊娠後期の耐用上限量を超えた服用が小児ぜんそくの発症率を高くするとされています。
その為、特にサプリメントなどで不足分を補う場合には、1日あたりの耐用上限量とされる1,000μgを超えない様にする配慮が必要になります。
しかし、現在では健康維持増進や美容の為にビタミン剤やミネラル剤などを日頃から服用している方が多いので、併用服用により葉酸の耐用上限量を超過しない様にサプリメントの成分をしっかりと確認する必要があります。